メッセージ for you同じ病気を経験した仲間がたくさんいますよ。 私も退院後の一時期、心配と不安で押しつぶされそうになりました。 そんな時、乳がん患者のホームページに救われました。 少しの勇気を出して、掲示板に自分の気持ちを書いてみませんか? 私へのメールでもいいです。私は一患者ですので、医療的なお話はできませんが、 あなたのお話を聞くことと、自分の経験を話すことはできます。 仲間の輪を広げて、乳がんと前向きに闘っていきましょう!! 恒川 洋 恒川消化器クリニック副医院長 それに耳を傾け、まるごとの自分自身に向き合い、 「いのち」が本当に求めることを一所懸命すれば、「病」は治癒へと向かうでしょう。 「病」が治るか、治らないかのカギは医療技術や薬品、医学データなど「外部」にあるのではなく、 あなたの「内部」にあります。つまり「内なる治癒力」しだいなのです。 (月刊がん もっといい日 ’04.2月号) 垣添忠生国立がんセンター総長 いまや、がんは「治し方」が問われる時代といえます。 患者さんや家族も、医師任せにするのではなく、自ら治療に参加していくことが求められます。 早期発見、早期治療ががんになっても、がんで死なないための知恵です。 ☆がんとわかったら、治療法を決めるのは患者さん自身です。 自分の体は自分のものですから、医師からよく説明を受け、治療法のメリット、デメリットを 十分理解したうえで、納得のいく選択をしてください。 がん予防のためにも治療法選びや再発予防のためにも、 がんについての正しい知識や情報を得ておきたいものです。 (1)伝えたいことはメモをして準備 (2)対話の始まりはあいさつから (3)よりよい関係づくりはあなたにも責任 (4)自覚症状と病歴はあなたを伝える大切な情報 (5)これからの見通しを聞きましょう (6)その後の変化も伝える努力を (7)大事なものはメモをとって確認 (8)納得できないときは何度でも質問を (9)治療効果を上げるためにお互いに理解が必要 (10)よく相談して、治療方法を決めましょう 厚生労働省小冊子より 第1条 病気を理解する がんという病気を正しく理解することが安心の始まりです。とくに基本リスク(手術や薬物療法などの医療措置を行わない場合はどうなるか)を理解することで、過剰な不安を回避することができます。 第2条 治療を理解する 治療の目的、方法、使用する薬剤名、使用量、治療の効果、治療のスケジュールなど、治療全般を正しく把握します。 第3条 副作用を理解する 抗がん剤治療に関して、副作用が強いという情報だけが一人歩きしている感があります。副作用の発現には個人差があること、必ずしもすべての副作用が現れるわけではないこと、どのような副作用がどの程度いつ頃出現し、いつ頃消退するのかなどを把握します。 第4条 副作用の対処法を知る 副作用は我慢するものという考え方は間違っています。具体的な対処法をよく理解しておけば、安心感が高まります。 第5条 健康食品、代替医療におぼれない がん患者さんが使用している健康食品の多くは百害あって一利なしと考えるべきです。劇症肝炎などを引き起こすものもあるため、医師は使用の有無を確認し、患者さんが使用している場合は検証された効果はないこと、危険性も存在することも説明すべきです。 第6条 普通の生活を送る がんになったから、または抗がん剤治療しているからといって日常生活に禁止事項は何もありません。旅行、仕事、買い物、体調がよければ何をしても大丈夫です。もちろん食事の内容も普通でいいのです。乳製品や肉など特定の商品がいけないというのは間違いです。またがん患者は風邪をひいてはいけないというのも間違い。風邪を引くのは仕方ないことですが、手洗い、うがいの励行など日常生活の注意は必要です。 第7条 なんでもがんと結び付けない 「腰が痛い。骨転移かしら?」と心配をする患者さんの話をよく聞いてみると、前日に久しぶりにした庭の草むしりが原因ということもあります。すべてががんと関係するわけではないのです。 第8条 先々のことは考えない <余命は不正確なことが多いのです。先々のことはわからないという達観を持ち、一日一日を充実して過ごすことが何より大切です。 第9条 近い時期に楽しいことを計画する 今週末は何をしよう。桜の咲く頃にはどこに行こう。来週はテーマパークに行こうなど、見通せる近未来に具体的な計画を立てましょう。 第10条 よい友達と付き合い、家族を大切にする やはり信頼できる友達、支え合う家族が大切です。病気のこと、治療のこと、家族とよく相談して一緒に考える必要があります。 第11条 これからのことを考える 「あの時、抗がん剤治療を受けておけばよかった…」「もっと早く病院に行けばよかった…」確かにそういう一面もあるかもしれませんが、すんだことはすんだことであり、いまできること、これからのことを考えることが大切です。 第12条 納得するまで聞いてみよう 正しい情報は正しい治療の第一歩です。正確な知識を持つことが、安心につながります。わからないことがあったら遠慮しないで納得のいくまで担当医や看護師に尋ねましょう。 インフォームド・コンセント、セカンドオピニオンは患者さんの権利です。 ~ がん常識の嘘 渡辺亨著(2006.2.28発行)より ~ ※腫瘍内科医の渡辺先生がわかりやすい言葉で症例を混ぜながら、書いた本です。 病気に対する考え方のひとつの参考になる本だと思います。 |